AOYAMA BLOG

The Nutcracker

 

先日、松山バレエ団による公演「くるみ割り人形」を鑑賞して来ました。

華やかな装飾は勿論の事、改めてバレエ団の完璧な美しい世界に魅入ってしまいました。

くるみ割り人形については、ドイツ在住の頃クリスマスシーズンになると毎年飾られる玩具という浅はかな知識でいた為少し深掘りしてみました。

本作は、クリスマス・イヴくるみ割り人形を贈られた少女が、人形と共に夢の世界を旅するという物語である。原作は、ドイツE.T.A.ホフマンによる童話くるみ割り人形とねずみの王様』を、アレクサンドル・デュマ・ペールフランス語に翻案した『はしばみ割り物語』であるらしく、またピョートル・チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽、およびそれを用いたバレエ作品でもある。チャイコフスキーが手掛けた最後のバレエ音楽であり、1892年にサンクトペテルブルクのマリインスキー劇場で初演された。

クリスマスにちなんだ作品であることから毎年クリスマス・シーズンには世界中で盛んに上演される。

ドイツを代表する民芸品であるクルミ割り人形は1870年代にザイフェンで生まれた。現在は街と街の周辺には300近いおもちゃ工房が集中しており、まさにおもちゃの街として多くの観光客を引きつけている。

エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン

ケーニヒスベルクの法律家の家系に生まれ、自らも法律を学んで裁判官となるが、その傍らで芸術を愛好し詩作や作曲、絵画制作を行なっていた。1806ナポレオンの進軍によって官職を失うとバンベルクで劇場監督の職に就き、舞台を手がける傍らで音楽雑誌に小説、音楽評論の寄稿を開始。1814に判事に復職したのちも裁判官と作家との二重生活を送り、病に倒れるまで旺盛な作家活動を続けた。

歴史的な作品であると知れば知る程、もう一度鑑賞したい気持ちになるものです。

全ての演舞、演奏に深い歴史を感じ守り続ける芸術的な世界観は、感性を養うには最高な時間でした。

是非興味がありましたら、鑑賞しに足を運んでみて下さい。

オススメです。

 

香川 智之

Stylist

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