DAISUKE BLOG

written by 中原 大輔

美容師の

お客様から私達美容師が使っているハサミのことについて聞かれることが多々あります。

ということで今回は美容師のハサミにまつわるお話です。

美容師のハサミのことをシザー(シザーズ)といいます。

シザーの中でも

ベースカット用、量を減らす為のセニング用、

質感を作る為のドライカット用とあります。

自分にあったハサミを選び方として

①ハサミの刃の形状から選ぶ
刃の種類によって、切れ味や切るときの感触が違ってきます。

【ハマグリ刃】
最も一般的な形状で、直刃とも呼ばれています。使い勝手が良いので、初めてハサミを買う方にはおススメの刃になります。特徴はシャープで柔らかな切れ味です。

【笹刃】
太めの笹の葉にカタチの似た刃で、乾かしてから切るスライドカット用として使用されることが多いです。

【剣刃】
太めのスライスや硬い毛でもバツバツ切れるのが特徴でとてもパワーがあります。

②ハンドルの形から選ぶ
ハンドルは手に持つ部分なので、ハサミ選びの中のポイントでとても重要なポイントになります。

【メガネ】
一番シンプルな形で安定性が高く、取り回しがきくのでとても扱いやすいです。裏返して使うことができ、自由度が高くテクニカルなカットが出来るハンドルです。

【オフセット】
指を大きく開けなくても開閉ができるので、手の小さな女性に好まれます。手の稼働率が軽減されるため腱鞘炎にもなりにくいのが特徴です。

【3D】
ハンドルが少しねじれていて、指にフィットするように作られています。しっかりホールドする事ができるので、長時間お使っていても手が疲れにくいのが特徴です。

③手の大きさ、指の長さから選ぶ
手のサイズに合っていないと、持ちづらくてすぐに落としてしまったりするので、なるべく手の大きさに合ったハサミを選びましょう。

④素材で選ぶ
ハサミの値段は、ハサミの大きさ、素材、ハンドルの形などで違ってくるのですが、特に素材の違いが一番影響してきます。

ステンレス
錆びないステンレス製のハサミは他の素材のハサミよりも安く手に入れやすいです。

コバルト系ステンレス鋼
非常に硬い強度をもつコバルトという素材を混ぜたステンレスタイプです。

ステライト
飛行機にも使われる素材で、コバルトと同じように強い素材のタングステンという素材を含んだ合金をステライトと呼び、刃こぼれしにくく長く使うことができます。

ハイス鋼
不純物が少なく、摩耗に強い素材です。

ダマスカス
最も耐久性が高いと言われている素材で、デザイン性のある波のような模様が魅力で高値の素材です。

皆様の担当スタイリストもきっとこだわりのシザーで仕事してるはず!?

私もかれこれ20本ほど所有し、厳選されて、今にいたります。

もう道具というより身体の一部ですね!