ファッションの秋👠
9月も下旬に差し掛かり、気温も随分、落ち着きましたね。
美容を生業としている手前、世間様より、少し早い、衣替えを心掛けていますが••••
そんな最中、久しぶりに、大女優 若尾文子さん(仲間うちでは、アヤヤと呼んでいる)の作品を見た。
1959年公開 「最高殊勲夫人」
この中のアヤヤは、とにかくチャーミングなんです。
それと同時に、とてもクラシカルで優雅に見えます。
このような作品を観るたびに、想うことは、当時の人達は、洋服の着こなし、所作が凄くしっかりしていること。
老若男女、それぞれが立場、時間、場所、場合を弁えていたのでしょうね。
いわゆる、TPO‼️
これって、実は日本人が考えた造語なんですって!
石津謙介•••VANの創業者(スタジャンは特に有名,東京オリンピックの赤白のブレザーも手掛けた。)
もしかしたら、氏は秩序を失いかけた日本の将来を憂いて、造語にしたのかも?
世界的に見ても、日本の若者は、
「大人になりたがらない症候群」なのか? あまり、大人に(年上に)見られたくない様ですね。
昔、こんなエピソードを聞いたことがあります。
デザイナーの三宅一生さんが、ある大学に講演に行った際、ある学生が質問したそうです。
「貴方の服は、徹底して機能美を追求するという哲学に反して、値段は機能的ではない。なぜ、そんな高価に設定するのか?」と。
三宅さんの答えが、潔くて、いまだに残っています。
「君たちは、白いTシャツとジーンズでいても、十分に眩しい!そして、そんな時期は一瞬なのです。だから、いまの君たちに、僕の服は、必要もないのです。」と、
媚びない、毅然とした大人の言葉にハッとしました。
先程、大人になりたがらない若者が多いと言いましたが、むしろ、目指したい大人がいないのかもしれませんねぇ~